2020年4月8日水曜日

筋肉の話


サックスをはじめたのは、12歳の頃でした。

絵を描くのが好きだったので、
美術部に見学しに行こうとしていたら、
同じクラスの方が、
吹奏楽部見に行くよ。

と連れて行ってくれたのがきっかけで、
(そういえば、美術部には見学に、行きませんでした。おーい笑)

部室の扉を開けると、
真正面にサックスが見えました。

両親の聴いている音楽に出てくる楽器だなあ、
と触らせてもらってから、
はや20年たちました。

吹奏楽、オーケストラ、ジャズ、ファンク、ロック、ポップス、プログレ
など様々な音楽に触れてこられて、

様々な土地や、国、人々と
出会い、演奏できて、

日々、毎瞬
わくわくする出会いの連続です。
本当に感謝しております。

ありがとう!

先人たちの知恵に見惚れ、
子供達の世界を垣間見て、
自己のそのままを愛せるよう
彩を与えてくれる。

わたしにとって、世界の窓のような存在がサックスです。

はじめて、身体をこわしたのは
高校生2年生の頃でした。

運動中に首をつること(足がつるのの、首バージョン)が幾度か、
そのあとに首を寝違えました。

しびれもありました。

整体に通い、施術してもらいました。

高校から、大学生の間は1日5〜8時間、サックスに触っておりました。

なぜならば、楽しかったから、と言いたいところですが
就職活動をしないと心に決めて
プロになるには、どうすればいいのか、
と焦っていた部分もありました。
(当時は時間がないと思っていました。)

どんな体格の人でも、楽器のスケールは管楽器の場合、ほぼ同じです。

わたしは、身長が157cm 体重が39kgくらいなので
痩せ型かなと思います。

始めた当初は、身長140cm未満 体重30kg未満でした。(おーい!)

テナーサックスの一番低い音のキイ(ボタン)が
押せなかったのを覚えております。

これから楽器にふれる、子供達
そして身体を痛めてしまった演奏家さんに
このブログが有益な情報となることを
願っています。

まず、わたしは歯が曲がっております。
(図1)
 

始めた当初の体格では、
楽器をうまく支えられなかったことが原因ではないかと考えています。

なので、このような姿勢になりがちで(図2)
左肩がこることになりました。

演奏する上で、
日常ではつかわない、筋肉もありますが
簡単なストレッチや、筋トレは身を助けてくれます。

まず初心者には、管体の軽い楽器、
例えばプラスチックの楽器がおすすめです。
https://item.rakuten.co.jp/ishibashi-shops/23-461082500/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_109_1_10000237

運動をすれば、身体が筋肉痛になるように
楽器の練習でも、身体をつかっています。

5分練習したら、5分休む。
くらいのスタンスをおすすめします。

例えば、5分ロングトーンしたら、
身体をぐっと伸ばして、ストレッチしてみてください。
きっと気持ちいいはず。

また、ピアノなど、他の楽器を触ってみたり、
ゆっくり深呼吸をしたり、
次の5分のプランをかんがえてもいいのです。

自分の心身が呼吸できるペースを見つけられるときが、
それぞれに訪れるはずです。

長時間の練習の結果、20歳ころには
肩こりを常に感じておりました。

その頃の練習は、
身体的な技術の基礎練習(ロングトーン、タンギングなど)
言語習得的な基礎練習(スケール、フレーズを増やしていくなど)
トランスクライブ(できるだけ真似をする、覚え、忘れるなど)
というような感じで、

サックス以外の楽器をほぼ触っておりませんでした。

どのようなジャンルの演奏家さんでも
専門ではない楽器にふれたり、単音楽器の方の場合
和音が出る楽器にふれると、
専門の楽器や音楽にベネフィットがあると思います。
(最近、勉強しはじめました。yes!

何時間も首に楽器をぶらさげ、
ストレッチや筋トレもせず、
さほど大食漢ではない身体は、
だんだんと傾いていきました。

朝、おきたら腕や肩がしびれるようになりました。

ライブなどで、ハードに演奏した次の日には、
左の顔が少し痺れ、左半身につっぱったような感覚がでてきました。

整体に3日に一度くらいのペースで通うようになりました。

痛みが怖くて、少し練習の時間が減りました。

その代わり、ピアノや他の楽器に触れることができるようになりました。

21~23歳頃、アルトサックスをメインに演奏しており、
セルマーのMark7という楽器がパートナーでした。

最高なサウンドの楽器でしたが、管体が重く、これが決定打となりました。

慢性的に痛みと付き合うことに、恐怖を感じたので、
楽器を変えた頃、

なぜかテナーサックスの仕事の機会が増えてきました。

アルトサックスより、重いはずですが、
その頃にはお酒で痛みをごまかすようになってきました。

だんだんと演奏の機会がふえ、
リハーサルと本番で体力を振り絞るため、
休憩することを覚え始めました。

28~31歳の頃は、ほぼ個人練習をしませんでした。

練習していないはずなのに、筋肉は凝り固まっているため
痛みがあります。

演奏家として、様々なことを考えました。

自分自身にも、嘘をついてきたことに、向き合う時間が訪れました。

痛みや自身に、違和感を感じ続け、付き合ってきたものの、
向き合ってはいなかったのです。

シンプルな願望に、うすうすと気がついておりました。

まずは、ストレッチすることから始めました。

腕が、まっすぐ伸ばせないことに驚きつつも、
twitterでみつけたストレッチインストラクターさんの記事を参考に
https://twitter.com/nst_nakata?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

首、肩甲骨周り、左右のバランス、顔の筋肉など、部位別に情報があります。

どのように取り組むか、
どこに効いているストレッチなのか
解説があるのがわかりやすかったです。

ストレッチは、毎日とりくむのが理想だそうですが、
もともと固まった身体を伸ばすと、痛みがあり、
どこまでが正解かわからなかったので、

始めたころは
腕、足、肩を伸ばすストレッチをはじめ
痛みが強く出たら、やめて、深呼吸。

というようなことをほぼ毎日5分しました。

だんだんと慣れてきたら、隙間時間にもやってみて、
すこしずつ可動域を広めていく感じです。

と同時にできる範囲で
筋トレをはじめました。

最初は、こんなメニューでした。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAB3HzVdt4XbprGQNkryuvOwUBh8Hks3w

まず、動画のような姿勢にはなれない動きも多く、
膝をついたり、休憩したり、ゆっくりとりくみました。

いまは、このようなメニューです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAB3HzVdt4XYFI34TYJix8-vM_27otT6D

日によって、背中を中心にしたり、
ゴムバンドをつかったエクササイズをしてます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAB3HzVdt4XZjJ4LpXnLXNFkWvVOhvhxR

刈り上げと同じで、だんだんと攻め込みたくなる傾向があります笑

日頃、自転車での移動が多いのですが
坂道がすいすいいけるようになったのが最初の変化でした。

巻き肩、猫背が改善されるころには、
すこし筋肉がついたような気持ちになってきます。

興味があったので、
一人で食事するときは
veganにしてみました。

が、
こちらは、勉強不足で身体が痩せてしまったので
休憩中です。

様々なyoutube channelhow toをみましたが、
出汁とまだ離れられなかった。ということと
手軽に食材を選ぶのが、日本だとすこし工夫が必要です。

感覚はとてもよかったので、たまの休みの日にvegan dayにしたりしてます。

それぞれ半年たつまでは、
そもそもストレッチのこの動きできているのだろうか、という感触でしたが
すこしずつ息が深く吸えるようになりました。

すると、
すこし目が良くなった気がしました。
(固まった筋肉がほぐれてきて、血流が良くなったからでしょうか)

慢性的に眠気があり、時間があるとコンコンと寝てしまっていたのですが、
それがなくなりました。

飲酒が減り、呼吸が出来てきたことからか、心拍数が早い日が減りました。
(動悸というよりは、午前中は小動物のような速さという感じです)

筋トレを始めるときに、公言してみました。

すこしずつの変化ですが、たまに気がついてもらえると、トレーニングや心の糧になります。

長年の癖がついているからか、痛みが出る日や、進歩を感じない時期もあります。

たまには休憩も必要です。

ほんのすこしでも、毎日ストレッチをすれば、
かならず身体は変わってきます。

1年とすこし経った今、
全く痛みがなくなったわけではないですが、
様々な変化と、発見がありました。

長年治らないと思っていたこと改善したこと
お酒が減り、お湯が美味しいと気がついたこと
散歩が好きだったことをおもいだせたこと
好きな音楽、芸術をおもいだせたこと
自分が何者だったのか内観できつつあること

この痛みで経験できたことに慈しみを感じているところがあります。

もし、健康的に楽器を演奏できていたら
出会わなかっただろう世界や、人々に出会うことができました。

たった5分の習慣から始めたことですが、
世界が変わったかのような喜びがあります。

わたしの場合、
筋トレを始めたのは、
楽器以外にも目的がありました。

4歳のころ、気がついて
どこかで蓋をしていた
ジェンダーに向き合おうと思ったのがきっかけです。

何度か向き合おうとしたものの、
挫折してきたのは、
自分を騙していたからです。

ありのままを貫くよりは、
どうにか生活していたかったのです。

両親、家族
たくさんのアドバイスをくれた仲間
先人として世にたってくれていた方々
出会えた皆様へ、心より感謝とリスペクトをおくります。

長い間、自分自身のことを放っていた部分でもあったので
このトピックに向き合ったのは、私自身ごく最近のことでした。

人生には、だれにでも
どうにも、こうにも二本足で立てない日が、きっとあると思います。

身体や表情はどうにか、保てていても、
心を猛烈に置き去りにしていることも、きっとあるはず。

どうしようもない自分と対面して、ぶつかって、ぐずぐずしました。

わたしの性自認は、ほぼ男性です。

ほぼftmという感じです。
(言葉にするなら性同一性障害ということになるのでしょうか。)

なぜほぼ、と感じるか、自認しているかというと
中性とかんじる部分もあるからです。

わたしでも、ぼくでもない、なという部分があります。

身体は何もしていないので、女性ですが
こちらも中性的な方なので、
長年、大きなストレスは感じずに過ごしておりました。

が、なんか変だなーということは心身ともに様々ありました。
ゆっくりでありますが気がつけてよかったなと思っております。

治療する方法も様々で、アドバイスを求めて門を叩いたこともあります。

様々な情報がありますが、きっと大切なのは
自分自身を愛することにつきると思います。

これがあれば、大丈夫。

わたしは
筋トレをして理想の体系をめざしてみようかなと思っています。

どのようなときも、
自身と一番長く付き合うのは、自分自身です。

どこかで、いつかの、
問題は、課題となり、命題となり、
解決できている自分がいます。

世界中の人々に愛を込めて、
二本足でなくても立っていたいと思います。


L&P

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