2019年6月30日日曜日

カブトムシ

日中、窓を開けていると大家さんが庭を掃く音が聞こえてくる。

耳馴染みの生活音はどこか心をほっとさせてくれる。

ふと思い出して、ハードディスクの音楽データを覗いてみた。

意識はしていなかったけれど、どうやらiphoneに機種変更をした頃から、
移動中に音楽をきく習慣をわたしは、
閉ざしていたようだ。

なぜかすっかり忘れていた、懐かしい友人との邂逅のようで、
とても楽しい。

音との思い出は、人との再会のようだ。

昨日、カブトムシが我が家にきた。

友人が卵の頃から育て、ついに成虫になったので、
おすそ分けをしてくれたのだ。

部屋をみわたすと2匹の虫がいる生活。

Little Fats&Swingin’Hot Shot Partyの曲を
思い出してくすりとしてしまう。魚ではないけれども、だ。

カブトムシの名前を考えながら、一杯嗜んでいると、
シンディーとローパーなんてどうかと
冗談交じりで、笑う。

なかなかいい気がして、そのまま呼びかけてみる。

ぷんと、土の匂いが香って、目があったような気になる。

どうか、短いながらも楽しく暮らしてね。と思う。

初夏に焦がれながら、同居を始めようと思う。

(カブトムシと)